初めてこの言葉を聞いたのは、忘れもしない私に役職がつき部下を持った24歳のころです。
この言葉は部下ができて、いざこれから気合いを入れてがんばって行こう!とやる気に満ちた私にとって破壊力抜群の言葉でした。
あの時の、衝撃は忘れられません。
言葉を失い、その後どう話をしたかも記憶が抹殺されています。
そして・・・
それから私は何十年にもわたり、幾度となく現場で同じ言葉を聞き続けています。
会社の本部で働くみなさんは、耳を疑うかもしれませんが、時代が変わってもこの質問は何故か変わらない。
さすがに、この質問にも慣れ(本位ではないですが・・・)記憶が飛ぶことはなくなりましたが。
スタッフは日々の売上という目線でしか仕事を考えらないのが原因で、
来月のことも、その先のことも、お店の存続も・・・発想にないのです。
そして、商品の未来にも・・・。
研修も商品知識や、美容の基礎知識だけではこの質問に答えてあげられないのです。
何故、顧客が必要かは必ず研修に必要な項目になるのです。
ご依頼いただく企業様は、まだ始まったばかりの企業様もあり
そういった場合、店長やリーダーもスキルが浅く、こういったことまで気が回らないことも多いものです。
(とはいえ、私が初めてこの言葉を聞いたのはみなさんの必ず知っている大手化粧品会社ではありましたが・・・)
会社としては当然と思っていることでも、理解が浅いのが現状であると考えたほうがよさそうです。
いくら顧客を大切にしましょう、新規のお客様を獲得しましょうと言っても、話を聞いただけでは腹落ちしないものです。
自ら売上計画を立て、お店を育て、商品を育てる意識の向上が大切だと思っています。